mamicosha 株式会社マミコ社

056violence, crime & erotic but intelligent & Elegant



ツインピークスブームのときからのファンであります滝本誠氏の
評論活動20周年記念読者感謝祭『余命反展』に行って参りました。
滝本氏所蔵のリンチコレクション展示を荒川周作の天命反転住宅で行うという
なんともファンタスティクな企画であります。
この会場「死なない家」と言われていますが滑ってころんで死ぬんじゃないかな、
というぐらい平らな場所が少ない。住んでいる人がいるというから驚きです。

ピーカーになりかけたときにリンチ研究の第一人者(多分)として名前を知ることとなり、
『きれいな猟奇』を読みハマり、著書はすべて制覇。
『映画の乳房、絵画の腓』がお気に入りですがすでに絶版。両書ともタイトルが秀逸ですね。
映画にちりばめられる記号をあらゆる文化系ジャンルへの造詣と深さと知識でのつなぎ込み、
かつかなりえげつないことを書いても知性がそれを覆い品位を醸し出す大変おもしろい評論なのです。
まさにクライム、バイオレンス アンド エロ バット インテリジェント アーンド エレガント的な。
といいつつもあまりに深く広すぎて理解不能なこともしばしばですが。

ご本人は大きくて木こりおじさんのような風貌ですが素敵です。
以前にもmixiコミュニティ企画のリンチコーヒーを飲む会でもお会いしました。
(もうリンチはコーヒーは売ってないようです。しかしとんでも恐ろしいCMだ..
佇まいは穏やかでポライトだけど頭の中がぶっ飛んでいるおじさんに弱いのですね。
まさにリンチがそう。そしてそういうひとは大概色っぽい。

捩じれた部屋でその場でドリップしていただいた美味しいコーヒーを飲みながら
ご本人を交えてリンチ作品を眺めるというなんとも贅沢なひとときを過ごしました。

写真:展示の一画。
狙ったわけではないですがご本人がはじに写っておりました。
問題ありましたらご連絡下さいませ。

data:
2010-12-05

category:
exhibition »

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