mamicosha 株式会社マミコ社

写真：我が家に住むのかいじゅう。いつも寝てる。
「かいじゅうのいるところ」みてきました。
冒頭子供の叫び声から始まったので、予告編で絵にだまされてみた
「ローズ・イン・タイドランド」の悪夢（ジェフ・ブリッジス腐乱死体の側で繰り広げられる少女の妄想とひたすら続く狂った絶叫）」またそのパターンなのか？！とおののきましたが、
もう少しかわいいものでほっとしました。

あの絵本をよくこんだけお話にしたとか、大人向けでなかなかよい、とか
スパイク・ジョーンズだけに絵作りがいいとか、かいじゅうの表情がすごい、とかとかは
その他できっとよく書かれていると思うので私が語るところでもなく、そのとおりで
かいじゅうたちが作る模型や家などはさすがとうなるアーティスティックな世界観でした。
この美術の人はアンディー・ゴールズワージーの作品を見てるんじゃないかな。結構にてる。
模型世界から顔を出すところもちょっと感動した。
けどどっかでみたことあると思ったらどっかの美術館の仕組みであったような。どこだっけな。
かいじゅうの表情の件も、びっみょーな人間の表情のニュアンスを、気持ち悪くならず
毛むくじゃらの顔で表現してるのがものすごいです。

と、なんだかんだいって一番感情移入したのが
お母さんのキャスリン・キーナーで（地味顔だけど結構好き）
お母さんは君を食べさす為にがんばってんだからわかってやれよ、と
わがままいってギャーっと叫ぶ子供を諭してやりたくなりました。
（ローズ・イン〜しかり、叫ぶ子供がだめなのかもしれない..）
その大変なお母さん、朝までに首がかかった仕事をあげなきゃなんないのに
子供がじゃれるので、子供の空想話を聞きだしつつ、パソコン前で仕事してんのかなーと
思っていたら、その空想話（かなり面白い）を打ち込んでいたのだが
子供のおもしろ話をまとめておいて後でよんだら
かなり面白いんではないかと、いいアイデアなのでは思った。

しかし、あんなでかいかいじゅうと
あんなに乱暴に子供が絡んだらふつう死ぬんじゃないか。
まあおそらく子供の空想または夢落ちの世界なので死にゃしないか。
とか、無意味に通り過ぎるでかい犬とかとか、
端々に毒がちりばめられているのも
スパイク・ジョーンズっぽくて良い感じでした。

ちなみにスパイク・ジョーンズのPV一番すきなのが
ファットボーイスリムのこれ。ウォーケン最高です。