mamicosha 株式会社マミコ社

063mamicosha April



3月は非日常感の連続でとんでもない早さで過ぎ去っていきました。
地震と津波、そして原発の被害を受けた方々にこころからのお見舞いを申し上げます。

4月のイメージ更新は、期末進行に大地震も重なりまったく考えることができなかったので
更新はあきらめようかと思いましたが、
この時期だからこそ何かきれいな画面にしたいとなんとかひねり出しました。

私は仏教徒ではありませんが教訓に”諸行無常”をあげております。
良い時、悪い時、いろいろな局面で思い出し、
自分を慰めたり戒めたりできるとても便利(?)な言葉です。
「この世のあらゆる現象・存在は移ろい変わりゆくもので、生滅変化を繰り返し常ならずにある」
永遠不変なるもの、永遠不滅なるものは一切何もないということでもあります。
故に、今に集中する、執着をなくす、すると心穏やかに過ごせるというわけです。
まあこれが完全にできればお坊さんになれちゃいますし
煩悩に惑わされモガき続けるのもいとおかしであります。

この偈を詠んだといわれる『いろは歌』、漢字を当てると

色は匂へど 散りぬるを
我が世誰ぞ 常ならん
有為の奥山 今日越えて
浅き夢見じ 酔ひもせず

これつかうのはストレートすぎるかなぁと思い、
いろいろ考えたのですが読めば読むほど儚く強く美しい歌だと感じました。

背景の花びらはやはり桜と思っていましたが
例年を思い起こすと3月末には咲くと思っていたのに全然咲かない。まったくおかしな月です。
西洋の花、ソメイヨシノではない買ってきた桜などいろいろ試しつつ
開花ウォッチをしていたところ、近所に咲いているところを見つけたので
公園で遊ぶファミリーに怪訝な目でみられながら、気にせずちまちまと拾いはじめ、
よーしなかなか集まった、腰をさすりつつ顔をあげると樹の札に「アンズ」..。
結果ソメイヨシノより白っぽくてかわいらしい表情があるので良かったのかと。

今回のことでまた”諸行無常”という言葉が強く噛み締める
想いがあったので儚げな花とともに今回のテーマにしました。
この世は無常だと一言で片づけるにはあまりにも大きすぎる犠牲、
しかしこの未曾有の災禍を、より良くなるための変化と捉えるべきだと。
以前のままの意識で何も変えずにいたら多くの犠牲になった方々に申し訳がたたない。
今はとても辛く暗い時期かも知れません。
しかし3月のテーマで言ったように明るくなる前が一番暗いんだと。
だからこれから以前より明るくするのは残されたものの使命であります!

直接できることを考えてしまうし、その行動はとても必要なことだけど
東京にいてもできることは小さいようで多いのです。
日々は移ろい変わりゆくものだからこそ
普通の生活を送りつつ、当たり前だったいろいろなことに自覚的になって
その意識を長い間忘れず続けていくことが必要だと思うのです。

data:
2011-04-03

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